CS-21工法　コンクリート改質剤（水和反応活性剤）

CS-21は、セメントの水和反応を活性化し促進させる触媒的性質を有した薬剤です。本来セメントコンクリートは、水中養生を行えば、長期にわたり緻密で強固なものに変化していく性質を持っています。またひび割れ等が発生した場合も、セメントの水和反応によりひび割れを埋める性質も有ります。これらは、打設後数十年経過したコンクリートでも、未水和のセメントが存在しているためです。しかし現状のコンクリート構造物の場合、水和反応によるセメント結晶の生成には時間がかかり、水和反応に必要な条件が継続しないため、劣化が進行していきます。CS-21を硬化後のコンクリートに散布（または塗布）し散水養生を行うと、未水和のセメントや不安定状態の水和生成物をより安定したCSH系の結晶に速やかに変化させコンクリートの空隙を充填します。この反応は水分と未水和のセメントが存在する限り、長期にわたり続きます。

• 5kg　ポリ缶
• 　

  商品概要
  外観	無色透明で臭気はない
  比重	1.24以上
  pH	11.3以上
  引火点	真の火災なし
  主成分	分けい酸系

 

特徴

・コンクリート構造物の耐久性を向上させます。
・コンクリート構造物の高水準の防水が可能です。
・ひび割れ補修効果に優れ、高い止水性を確保します。
・コンクリート表層部の強度および硬度がアップします。

反応メカニズム

反応1.　還元作用により表層部に石灰石を生成する反応
反応2.　水溶性シカリとコンクリート内のカルシウムによりCSH系の結晶を生成する反応
反応3.　未水和セメントの水和反応を促進させ、CSH系の結晶を生成する反応
反応4.　鉄筋の防錆・アル骨反応抑制効果を生かした状態で表情を厳密に固める働き

ページトップ

材料分類

ＣＳ－２１は、土木学会土木学会発刊のコンクリートライブラリー１１９：表面保護工法設計施工指針（案）における分類では、主成分により「けい酸ナトリウム系表面含浸材」、施工仕様により「防水を目的とする場合」に、コンクリートライブラリー１３７：けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針（案）における分類では、「反応型けい酸塩系表面含浸材」に該当する材料です。

　

コンクリートライブラリー119：表面保護工法設計施工指針（案）表面含浸工法

分類名	主成分	施工仕様
けい酸リチウム系	けい酸リチウム	固化を目的とする場合	下地乾燥→塗布→乾燥養生
けい酸ナトリウム系	けい酸ナトリウム	固化を目的とする場合
		防水を目的とする場合	下地乾燥→塗布→湿潤養生

　

コンクリートライブラリー137:けい酸塩系表面保護工法設計施工指針（案）

分類名	改質機構	施工仕様
固化型	乾燥固形分による空隙充填	下地乾燥→塗布→乾燥養生
反応型	反応物による継続的空隙充填	下地乾燥→塗布→乾燥養生

※　塗りつぶし部分がCS-21の属する分類

• 
• 

その他建築分野では、「けい酸塩系防水材」、「浸透性防水材」、「躯体防水材（浸透型）」、「無機質浸透性塗布防水材（水溶性）」などの防水材に分類されます。
また、施工目的に応じて「打継処理剤」や「止水注入材」などに分類される場合もあります。

ページトップ

適用範囲

セメント成分を含むコンクリートおよびモルタル（材齢は問わない）橋梁床版・高欄・地覆・橋台・橋脚・沓座・ダム・砂防堰堤・擁壁・上下水道・トンネル覆工・ボックスカルバート・共同溝・水槽・地下などコンクリート構造物の新設防水工事・表面保護工事・躯体改修工事・ひび割れ補修工事・止水工事など

安全性

1.63 安全性（指導施設への適用）

厚生省告示第４５号「資機材等の材質に関する試験」（平成１２年厚生省告示第４５号）
水道法に元ずく厚生省令で規定された方法による水道施設で使用する資機材の浸出試験。

CS-21は、千葉県薬剤師会検査センターにて実施し、基準に適合していることを確認済みであり、水道施設の水道水が直接触れるコンクリート構造物に適用可能な素材である。
水道施設での施工実績もあり、安全性の確認された材料である。

各種登録

国土交通省－NETIS　新技術情報提供システム

登録番号：CB-020055-V（コンクリート改質剤CS-21）　設計比較対象技術（平成25年3月7日～）

社団法人　農業農村整備情報総合センター（ARIC）－NNTD　農業農村整備民間技術データベース

登録番号：0236　（コンクリート改質剤CS-21）

ページトップ

CS-21塗布工法

CSⅡ工法（CS-21／２回塗布）

ページトップ

CS-21　NEO(ネオ)　NETIS登録番号：CB-020055-V

簡易な手順で省略化＜新設コンクリートの表面保護に＞

CS－２１ネオは、効果したコンクリ－トに塗布・含浸させることで、既存および施工後新たに発生する微細ひび割れ等の空隙を充填し、かぶりコンクリートを長期にわたり、健全に保ち、鋼材腐食を抑制します。

・従来の反応型塩型表面含浸材に必要であった山翠を伴う工程が不要
・工程減により工期短縮およびコスト短縮が可能
・表層部の比較的健全な新設コンクリートの品質向上および耐久性向上に最適

CS-21シリーズ製品の反応性を損なうことなく、浸透性を向上させました。
濃度（乾燥固形分率）を低くすることで山翠工程を省略でき、施工性を向上させました。

ページトップ

※CS-21工法の施工は、アストン協会の施工会員に限られます。弊社はアストン協会の特約店です。詳細については弊社へお問合せいただくかアストン協会WEBサイトをご覧ください。

弊社へのお問い合わせはこちら