鋼板巻立補強

耐震能力に問題がある橋脚などをコンクリート・鋼板・繊維シートで巻立補強し所要の強度を確保

交通量の変化や耐震基準の変更による耐震能力の向上、あるいは災害による損傷などにより、性能回復を必要とする柱や橋脚、梁や桁といった構造物に、鋼板やコンクリート、あるいは炭素繊維シートを巻きたてて補強する工法である。

鋼板巻立補強

柱の鋼板巻き補強は、厚さ4.5~12mmの薄鋼板を角型や円形に巻いて隙間に高流動モルタルやエポキシ樹脂を充填する方法や、 柱の四隅にアングル材を建て込み平板を溶接して裏側にモルタルを充填する帯板補強法がある。
角型鋼板や円形鋼板補強では、鋼板を二つ割で工場制作し、現場にて溶接により一体化する。 帯板補強は震災時の応急補強技術として多用されてきたが、 恒久的補強としては裏込めモルタルの施工性や美観上の難点があり、あまり用いられていない。
鋼板巻き立て工法の手順は下記の通り。

①下地処理
ディスクグラインダや、ウォータージェットなどにより、コンクリート表面の付着物や脆弱部分を取り除く。
 
②フーチングアンカー削工
コフーチング部にアンカーを設置するための穴をあける。
 
③鋼板建て込み
クレーンなどを用いて、鋼板を建て込む。
 
④鋼板溶接
位置決定後、溶接にて固定する。
 
⑤無収縮モルタル及びエポキシ樹脂充填
躯体と鋼板の隙間に無収縮モルタルやエポキシ樹脂を充填し、一体性を高める。
 
⑥塗装
 
なお、鋼板巻立て工法においては、鋼板を建て込む際に一部足場を撤去する必要があるケースが多いため、
足場の設計には十分配慮する必要がある。
 
 

対象構造物

橋梁

ページトップ

特殊工法

  • AT工法
  • CS-21工法
  • IPH工法
  • TACSS工法
  • リハビリ工法
  • リフリート工法
東海コンクリート診断士会

丸福グループ関連サイト

Copyright©2002-2013 Fukumi Construction Co., Ltd. All Rights Reserved.