剥落防止
コンクリート表面に繊維シートを樹脂で接着することにより、コンクリートが剥落して歩行者や車両などを傷つけるのを防ぐ
工種工法概要
コンクリートの老朽化に伴うひび割れ、浮き、剥離等によりコンクリート片の落下を防止する工法。繊維シートには下記のような素材がある。
・ビニロン繊維
・ガラス繊維
・ポリプロピレン繊維
・炭素繊維
・アラミド繊維
これらの素材の単繊維または複合繊維の不織布で、二軸網目、三軸網目の形状のものが用いられる。また、結合材はネットを中間に配置してFRC(繊維補強セメント)またはFRP(繊維補強プラスチック)の層を形成させるため、それぞれ専用のポリマーセメントモルタルやポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、オリゴマー樹脂などが使用される。
剥落防止工法の手順は、一般には下記の通り。
剥落防止の手順
- ①下地処理
- ディスクグラインダや、ウォータージェットなどにより、コンクリート表面の付着物や脆弱部分を取り除く。
- ②プライマー塗布
- コンクリートと保護層との付着力を高めるために塗布する。
- ③モルタルまたは樹脂の下塗り材塗付
- コンクリート躯体に繊維シートを接着させるために下塗り材を塗布する。不陸調整の役割も兼ねる。
- ④繊維シート張り付け
- コンクリートの形状に合わせて、たるみがないように繊維シートを接着させる。
- ⑤モルタルまたは樹脂の上塗り材塗付
- 上塗り材を繊維シートに含浸させ、プラスティック層を形成する。
- ⑥仕上げ材塗布
- 美観も考慮した仕上げと表面保護をかねる。
弊社施工の剥落防止工事例
対象構造物
各種コンクリート構造物