裏込め注入
トンネル覆工と地山との空隙にモルタルや樹脂を注入して覆工厚を確保
裏込め注入工は、トンネル覆工と背面の地山との間に発生した、あるいは施工時に取り残された空隙や、モルタルや樹脂などの材料を注入することで、覆工厚を確保したり、覆工にかかる土圧を均一化して、崩壊を防ぐ工法である。
トンネル覆工背面には地下水などの水分が有る場合が多く、
注入に使用する材料は、覆工背面の空隙中を圧力で押されて進むが、水中で水と容易に交じり合わない性質を持った可塑性モルタルや、
水分に触れると発泡し、水分に沿って進んでいく性質の発泡ウレタンなどが用いられる。
裏込め注入工
- ①注入バルブ取り付け孔穿孔
- 材料を注入する際に使用するバルブをセットするための穴を、コアドリル等で穿孔する。
- ②注入バルブ取り付け
- ①で穿孔した穴にバルブをセットする。
- ③注入
- バルブにホースを接続し、圧力管理しながら材料を注入する。
- ④注入バルブ閉栓
- 充填完了を確認後、ホースをはずしてバルブを閉める。
- なお、写真のような小断面のトンネル等の場合、材料、資機材の般出入のための設備や、 外気導入のための空調設備や照明などの仮設計画を、慎重に行なう必要がある。
対象構造物
トンネル