配筋及びかぶり調査
電磁波レーダー法や電磁誘導法により、鉄筋の位置やコンクリート被りを測定
あと施工アンカー等を設置する際の事前調査や新設橋梁(橋台・橋脚・橋桁)の非破壊試験として用いられる。
アンカー定着長調査
超音波探傷器により、定着されたアンカーの定着長を測定
あと施工アンカーで、アンカー定着後に、目視確認できない定着部分の長さを、超音波を使用して計測する方法。
アンカー引抜耐力調査
アンカー定着後、アンカーの引抜耐力を検査
あと施工アンカーで、アンカー定着後に、引き抜き耐力が設計の数値を満足させているかどうか、実際に張力をかけて検査する。
打音調査
打音により、コンクリートの浮きや空洞を調査
調査対象のコンクリート構造物を、専用の打音ハンマーでくまなくたたき、音の変化で浮きや空洞などの変状部分を探す調査方法。
ひび割れ調査
ひび割れの幅・長さ・パターン・密度から、劣化原因等を推定
調査対象のコンクリート構造物に発生しているひび割れの幅・長さ・パターン・密度等を計測、記録し、構造物の劣化原因を推定するために行なう調査。
ひび割れ幅の計測には、専用のクラックスケールやノギスなどを用いる。
中性化深さ
フェノールフタレイン1%溶液を噴霧させ、中性化深さを測定
フェノールフタレインは、アルカリ成分に反応して赤く変色する性質を持つ。これを利用して、中性化の深さを計測する手法。
調査対象から採取したコアに、1%フェノールフタレイン溶液を噴霧し、コンクリート表面から赤着色部までの距離を測定する。
簡易的に、調査対象をドリルで穿孔し、排出されるコンクリート粉に溶液を噴霧する方法(ドリル法)もある。
塩分含有量
コンクリート中の塩分量を、ドリル粉やコア等から分析
査対象から採取した試験体を、専門機関の室内検査において分析、コンクリート中の塩分を測定する。
アルカリ骨材反応
コンクリート中の反応性骨材の有無、総アルカリ量、水分量、クラックの発生状況を調査して アルカリ骨材反応の可能性を調査
コンクリート中の反応性骨材(アルカリシリカ反応性を有する骨材)がセメント中のアルカリ成分と反応し、
異常膨張やそれに伴うひび割れを発生する現象をアルカリ骨材反応とよぶ。
初期調査でアルカリ骨材反応の疑いがある場合、必要に応じ構造物から採取したサンプルによる試験を行なう。
使用骨材のアルカリシリカ反応性を試験する『化学法』『モルタルバー法』と、最終的にどの程度まで膨張するのかを調べる『残存膨張量試験』がある。